大学教育において、被服学の視点から異なる専門分野が試みた新しい着物教育のける着物教育の可能性について考察することを目的とした。「被服構成学(平面)」分野担当教員と「被服意匠学」分野担当教員が専門分野を超えて協力することで、伝統的着物教育だけでは補うことが出来ない「自由に装うこと」や「産業界との関り」を「実践教育」という新たな視点で取り組むことが可能となったすなわちこの新たな着物教育の試みは教育効果を高めることが明らかとなった。また「衣服」を専門的かつ高度に研究を行う被服・服飾系大学では専門領域を超え、協力することで「衣服の諸問題」を有効な結果に導くことも示唆できた。田中淑江 髙橋由子 宮武恵子