「近世小袖服飾に見る伝統的素材・技法に関する研究-染織文化財保存修復の視点より-」
共立女子大学・共立女子短期大学総合文化研究所紀要
第23号
博物館・美術館に所蔵される染織文化財は、経年劣化を避けることのできない脆弱な素材で制作されている。これらの作品を次世代に継承するためには的確な技法・素材の選択が不可欠である。この技法と素材は時代と共に変化してきていることが明らかとなった。今後の修復の現場では、修復技法、修復材料の情報の共有を図り、より良い環境の中で作品修復を行うことが望まれる。