明治時代の女子教育における刺繍について
筑波学院大学紀要
第8集
明治時代、「刺繍」は女性の自立のために女子教育に取り込まれた。前期には慣習的な手芸教育が行われ、後期では女性の職業としての刺繍教育が始まり、末期には専門的な職人もしくは作家のよう人材育成が行われた。刺繍教育は女子教育に多大な影響を与え、この流れは大正へと受け継がれたことが明らかとなった。 中川麻子・田中淑江