再検証と模索―開放後の中国現代芸術― 原題:反思与探索―開放後的当代中国芸術 原筆者:黄發榜(中国美術学院中国画系)
『共立女子大学・共立女子短期大学第2回日中比較文化シンポジウム報告集』
改革開放時代を迎えて20年となる中国の美術の歩みを振り返ると,以下の三つの段階に分けられる。(1)イデオロギー色が強く「主題先行」型だった文化大革命期の芸術からの脱却。(2)対外開放が進み西洋芸術が流入した結果,芸術の多様化が進むとともに,民族芸術に潜む新たな可能性をも刺激した。(3)現在は今後の方向性を模索する時期にあり,芸術の社会的役割に対する関心の低下,商業的芸術の興隆など,いくつかの流れが現れつつある。17-25頁