(口頭発表) 「書きかえ」から見た巴金『家』の語法について
中国近世語研究会第6回研究総会(於大東文化会館)
現代中国語の形成過程を明らかにすることを目的に,五四時期の作家巴金の小説『家』を取り上げ,そこに見られる文法的な特徴を考察した。その際,巴金が版を改める度に夥しい量の書き換えを行っていることに着目し,新旧二つの版を比較することにより,当時の中国語から現在の中国語へ至る変遷の様相を明らかにした。