“吗”疑問文と反復疑問文―両者の予測傾向に関する比較考察―
『文學藝術』第30号(共立女子大学総合文化研究所)
中国語では事柄の真偽を尋ねる疑問文として,主に平叙文の文末に語気助詞“吗”を加える疑問文と,述語の肯定形と否定形を並べる反復疑問文とがある。本稿はネイティブに対する聞き取り調査を元に,両者の用法の違いを考察したもので,質問者がどのような答えを期待するかなどの条件により,二つの疑問文には使い分けがあることが分かった。 55-72頁