中国の「普通語」と台湾の「国語」はともに北京語を基礎にしながら,長期間,人的・文化的交流が隔絶された歴史の中で,主として語彙面で大きな隔たりを持つに至った。しかし近年,両地域の交流が再開し,頻繁になるとともに,両言語間にも新たな交流が芽生えるようになった。本稿はこのような情況を具体的に把握することを目的に,新聞等から収集した語彙データを分析し,両言語の語彙面に見られる相違点を明らかにした。
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本人担当部分:北方語としての普通話と国語の語彙の変遷について
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共著者: 上野惠司(本学),國分建志