日本近世国家をどのような視座からとらえるか。近年著しく変貌する研究史を理解するために、さまざまな領域からの必読文献を精選し、その視点を解説した書。全460頁。深谷克己と共編。本人担当部分:「総論」(p7~12)、「コメント」(p40~42、p112~113、p194~195、p270~271、p362~363)、「近世武家官位試論」(p73~85)。「総論」では、20世紀の日本近世国家史研究の成果と課題を述べ、21世紀における新たな研究のステップアップを展望した。「コメント」では、5部構成のそれぞれ冒頭に、各部収録論文の概要と研究史上の位置づけを解説した。「近世武家官位試論」では、近世武家官位の特質を、おもに大名の官位を中心に論じた。