2001年の歴史学界における歴史理論・日本史・西洋史・東洋史の各方面の成果をあげ、その成果と問題点を回顧し、今後の研究潮流を展望する。全414頁。編者:財団法人史学会(会長五味文彦)。共著者:藤田覚、堀新、上田純子、木村直樹、戸森麻衣子、多和田雅保、永原健彦、杉森玲子、神田由築、海原亮、朴沢直秀、小野将、冨善一敏、石田佳也、ほか。本人分担部分:「日本近世史(織豊期・前期政治史)」p103~107。織豊期、ことに豊臣期研究の活発な状況を述べ、それと同時に研究の個別分散化が見受けられるようになっていること、前期政治史においては、幕政・藩政ともに多くの研究成果があげられ、政治文化的なアプローチが目立ったことを述べた。