(書評)池享著『戦国・織豊期の武家と天皇』
『人民の歴史学』161号
戦国・織豊期の武家政権の固有の問題を摘出し、その内部事情から天皇・朝廷を利用したことを主張する研究書の書評。朝廷の政治権力や「伝統的権威」を過大評価する傾向に対する批判は同感であるが、個々の事実認識に問題があり、そこから生じる論理上の問題点を指摘した。P42~47。