関東大震災と天譴論
『研究叢書22 歴史と文学・芸術-関東大震災-』(共立女子大学総合文化研究所神田分室)
地震などの災害時に、災害を天の戒めとする天譴論がしばしば見受けられる。その代表的なものが、1923年におきた関東大震災における渋沢栄一の天譴論である。震災直後に渋沢が公表したインタビューや署名記事を手がかりに、その特質と変化を追い、さらには渋沢が天譴論を唱えた目的と、それを受け入れた日本人の自然観について論じた。p129-157。