(学会報告)「ドイツ化」 の従順な尖兵?―ドイツ第二帝政期 (1871~1914年)アルザス・ロレーヌの民衆学校教員
第101回史学会大会(於東京大学)
1871年から1918年にかけてのドイツ帝国によるアルザス・ロレーヌ統治において、民衆学校教育が果たした役割はきわめて大きいものであった。この報告ではそのなかでも学校現場で教育を実践していた教員に着目し、彼らがアルザス・ロレーヌのドイツへの統合を推進する役割を自認していた一方で、政府による統制に対して次第に自立化を追及していった過程を跡づけた。