著書

基本情報

氏名 深津 謙一郎
氏名(カナ) フカツ ケンイチロウ
氏名(英語) Fukatsu Kenichiro
所属 大学 文芸
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

発行年月

2005/06

著書名

大衆文学の領域

単著・共著の別

共著

発行所

大衆文学研究会

概要

大正末期から昭和前期にかけての大衆文学のあり様を、メディアの発展との関連から問い直す論文集。
全311頁。
編者:大衆文学研究会
共著者:池内輝雄、南富鎮、堤玄太、杉山欣也、有田和臣、徐東周、申河慶、天野知幸、浅子逸男、西村将洋、鈴木貴宇、日比嘉高、松村良、深津謙一郎、五島慶一、笹尾佳代、原卓史、児玉朝子
本人担当部分:「〈めりけんじゃっぷ〉という媒体」(p229~p242)
脱ナショナリズムという観点から、昭和初年代の大衆作家・谷譲次の再評価を図った。この当時、モダニズムによる精神の空疎化に抗する日本精神の高揚が盛んに説かれ、谷の“「めりけんじやつぷ」もの”も、こうした流れに棹さすものと言えた。しかし、谷が用いるピジン語は、彼の意図を裏切って、モダニズム文化の雑種性を否認し、純粋な日本に還ろうとするナショナリズムの言説の虚構性を暴露してしまうと結論した。