エッセイ 子午線 歌は終わった。しかしメロディはまだ…―大会印象期・二日目
『日本文学』58巻4号、日本文学協会
日本文学協会第63回大会二日目の印象記としてまとめた。「近代読者」の「読み」の機構を対象化するために、「サブカルチャー」が参照されるのはいまや常套だが、これを「どう評価するか」をめぐるパネリスト三氏の立ち位置の違いを概括し、「近代読者」という制度がほとんど失効しているにも関わらず、それに代わる「読み」の機構が見つからない過渡期の「〈文学〉の混沌」について指摘した。(p40~p41)