2004/04 ~ 現在
翻訳文学
上智大学文学国文科の専門科目「国文学特講」にいて近代初期の翻訳文学を講じている。日本の文化は翻訳によって成り立っており、とくにその翻訳行為が顕在化していたのは明治期であった。しかし、明治期の重要な翻訳井上勤訳の『魯敏孫漂流記』、森田思軒訳の『十五少年』、若松賤子訳の『小公子』等は、学生が手軽に手に入れることは難しいので、それらの本文はもとより、例えば西洋のロビンソナードのような本文を意味づける上で必要なの資料などもあわせて毎回プリントして配っている。