芥川龍之介全作品事典(事典)
勉誠社
芥川龍之介の全作品の書誌、梗概、評価と展望という様々な情報を盛り込んだ事典。全641頁。編者:関口安義・庄司達也本人担当分:『藪の中』芥川の作品の中でも特殊な位置に置かれてきた『藪の中』の書誌、研究史を概述する。とくに、芥川研究共同体内向きの作品論的読みを相対化するべく、テクスト論、フェミニズム論、読者論、暴力論の観点から新しい研究の動向を示している。この意味では、単なる事典の記述を越えて、『藪の中』研究への展望と批評ともなっている。p561~p564