「若松賤子訳『『小公子』をめぐって」メロドラマ研究会 2021.5
メロドラマ研究会
イギリス系アメリカ人作家フランシス・H・バーネットによって1886年に著されたLittle Lord Fauntleroyは、若松賤子によって『小公子』(1890~1892年)として翻訳され、長らく親しまれてきている。その物語生成力は、一世紀を超えていまだ衰えていない。近年も新訳が繰り返し出版されるだけでなく、およそFauntleroy(見目麗しき少年)とはかけ離れた『空手小公子物語』というコミックも存在してる。こうした受容の展開を追う。