「内田魯庵訳『罪と罰』と二葉亭四迷」2022年3月
『日本近代文学館年誌 資料探索』17 日本近代文学館
第17号
内田魯庵は『罪と罰』の翻訳において、「誤謬を免れた」のは「疑はしき処は惣て友人長谷川辰之助(二葉亭四迷)氏に就いて之を正」したことによると明言している。では、具体的にどのような助言を得ていたのか。内田魯庵が二葉亭といかなる協同作業のものとに『小説罪と罰』を翻訳したのかを、二人が交わした書簡から論ずる。