(書評・その他)「合意形成の日米比較」
『アジアの文化・インターアクション・言語の相互関係に関する実証的・理論的研究』 研究課題番号15320054平成15年~17年度科学研究費(基盤研究B)報告書
科研プロジェクトで作成した「Mr.Oコーパス」を使い、最初のカカードを決定するまでに要した時間が最短と最長の日米の事例を取り上げ、2人の合意が形成される要因を調査した。その結果アメリカのペアでは決定に関して断定的な言い方、教師が主導的、確認の発話を使用していた。一方、日本のペアは相手の発話に新情報を追加する、断定的な言い方は少なく、前発話の繰り返し、照応、韻を踏んだ語句により合意形成が行なわれ、日米で特徴が見られた。 pp.22~65