「もう少しお切りになったらすてきですよ-女性語研究の新しい切り口」
『月刊 言語』第21巻 第 7号
「すてき」は主として女性が使うので女性語と考えるのが、これまでの女性語研究の見方であった。しかし、男性美容師によってもこの女性語が使われていることを考えると、言語上の性差には、役割、職業、年齢などの様々な要因が複雑に絡み合っていることが考えられる。さらに、同じ言語現象でも、文化に応じてその解釈の仕方が異なることを示し、女性語を新しくとらえる視点を例示した。 pp.66~69