"A Study Concerning the Maintenance of the Mother Tongue in Japanese Bilingual Children,"
In P. G. Fendos, Jr. (ed.), Cross-Cultural Communication: East and West, (National Cheng Kung University) Vol. 3
在米日本人子女が文化的アイデンティティを形成する際の要因を、アンケート調査を用いて考察した。その結果、1.それぞれの子供がアメリカ文化にはいる時の年齢、2.現在の学年、3.アメリカでの滞在期間、4.本人が将来、日米どちらの国に住みたいかという意志の4つが主要因になっていることが明らかになった。北米カリフォルニア州ロスアンゼルス補習授業校に通う日本人の子供を対象に、その母語能力と文化的背景との関わりに合いについてカタカナテストとアンケートを用いて調査を行った。英語の影響が母語に表れる指標として、カタカナ表記を取り上げ、カタカナ表記の誤りの度合いがその子供のアメリカ文化への適応度を見る目安になるということが明らかになった。 pp693~708