サゴヤシにはヤシの葉柄に刺のない本サゴと刺のあるトゲサゴがある。また東南アジア一帯に栽培されているサトウヤシがある。これら本サゴ、トゲサゴ、サトウヤシの澱粉の性質について比較検討した。糊化開始温度は粘度曲線、吸熱曲線、フォトペーストグラムからトゲサゴ澱粉が本サゴよりもわずかに高かった。サトウヤシ澱粉は長粒や楕円形、釣鐘形など様々な粒が観察され、粘度測定から最高粘度はサゴ澱粉の1/4と低いがゲルの硬さはサゴ澱粉と近似の値を示し、ゲル化しやすいことが明らかになった。
本人担当部分:実験を行い、学会に発表した。
共同発表者:濱西知子、高橋節子、貝沼圭二
J. Appl. Glycosci.,Vol.46, No.3, p.344