近年開発された加工タピオカ澱粉の基礎的性質を調べた。試料はタピオカ澱粉にリン酸架橋(P)、アセチル化リン酸架橋(AP)、リン酸架橋+酵素処理(P+E)、アセチル化リン酸架橋+酵素処理(AP+E)を施した4種の加工澱粉とした。加工タピオカ澱粉4種の粘度はタピオカ澱粉に比べて最高粘度が高く、ブレークダウンは小さく、熱安定性のある澱粉といえた。加工の種類による特徴としては AP、AP+Eは P、P+Eに比べて低温で糊化し、ゲルは軟らかく、付着性は小さく、凝集性の大きい物性を示した。
本人担当部分:実験の一部を行い、研究のまとめに関わる。
共同発表者: 近堂知子,芹生直子,高橋節子,平尾和子
研究発表要旨集p.50