純度の高いヒエ澱粉を短時間に調製する目的で遠心分離法によりヒエデンプンを調製し、得られた澱粉の理化学的性質について従来法と比較検討した。澱粉調製時の水酸化ナトリウム溶液の濃度は0.2%(0.05M)または0.3%(0.075M)とし、懸濁回数は1回または3回の4種について検討した。その結果、遠心分離法は2~3日間で純度の高い、収率のよいヒエ澱粉を調製することが可能であり、従来法の2~3週間を大きく短縮できた。その際、作業性、操作性からはアルカリ濃度の低い0.2%アルカリ溶液に1回懸濁で純度の高いヒエ澱粉の調製が可能であった。
本人担当部分:論文のまとめに関わる。
共著者:伊藤幸,松永直子,濱西知子,平尾和子,高橋節子