第1章、第2章においてはサゴヤシを植え付けから9~14.5年の7つの生育段階にわけ、さらに各生育段階の幹を5つの部位にわけた35種の澱粉を用い、その理化学的性質の差異を探った。第3章においてはヤシの属・種の差異が澱粉の性質に及ぼす影響について研究した。第4章においてはサゴ澱粉を他の天然澱粉の理化学的性質と比較し、その位置づけを明確化した。第5章においては高濃度澱粉食品としてわらび餅をとりあげ、サゴ澱粉の調理・加工特性について研究した。第6章においてはフィリピンにおけるサゴヤシ現地調査研究をふまえ今後のサゴヤシ産業について考察した。全146頁