ヒトの子育ての進化と文化

有斐閣

本書では、親以外による子育てであるアロマザリングの諸相を、「アロマザリングの理論―進化」「アロマザリングの理論―社会、文化」および「アロマザリングの現実」という多角的に解明したもので、これらを通じて、アロマザリングという今日の重要なテーマについて本格的な検討と問題の総括を行い、社会における子どもと大人の望ましい共生の在り方を問うている。
全303ページ
編者：　根ヶ山光一・柏木惠子
共著者：根ヶ山光一、柏木惠子、河原紀子ほか27名
第III部　第9章　「保育園におけるアロマザリング」(根ヶ山光一との共同執筆）
（pp.185-200)
本人担当部分：　第1節～4節のうち、主として１～3節の執筆を行った。
本章では、保育園で子どもが育つことについてこれまでどのように捉えられてきたのか、保育経験や保育の質・量・タイプなどが子どもの発達に与える影響について検討し、家庭と保育園の相互の関連性や異なる場における体験の意味について論じるとともに、アロマザリングと保育の関係について考察を行った。