本書では、子どもたち、障害のある人たちの発達への権利にの歴史をふまえ、その権利と幸福の実現のために発達診断がどのような役割を果たすのかについて述べられ、各時期の特徴をできるだけ子どもの生活や保育の中の姿を結びつけてに論じるとともに、各時期の保育・教育の課題についても言及されている。
全270ページ
編者:白石正久・白石恵理子
共著者:白石正久、白石恵理子、玉村公二彦、河原紀子、松田千都、西川由紀子、赤木和重、寺川志奈子、藤野友紀、服部敬子、楠 凡之、小原佳代、西原睦子、高橋真保子、川地亜弥子
第I部第1章:「生後6、7か月までの乳児期前半」(pp.34-46)
本章では、乳児期前半の発達的特徴を述べるとともに、中でも重要な生後4か月ごろの新しい発達の原動力の発生と生後6,7か月ごろの飛躍的移行期の特徴について、いくつかの検査項目を取り上げて説明し、発達診断の具体的な着目点、子どもの行動の特徴などまとめた。