幼児期の仲間関係に関する探索的研究
日本保育学会第71回大会、宮城学院女子大学
本発表では、子ども同士の要求や意図が対立する場面に着目し、3~5歳児の子ども同士のやりとりの特徴について保育場面の観察データにより探索的に検討した。その結果、4歳児では、一方が他方子どもの要求を受け入れ、譲るという解決方法がみられ、さらに5歳児になると、どちらの要求をも取り入れた第三の選択肢を提示できるようになることを指摘し、今後の検討課題として、同一集団の縦断的変化や子ども同士の関係性を考慮することなどを挙げた。