乳幼児の食行動における自律プロセス:養育者との対立と調整を中心に(博士学位論文)
京都大学
本論文では、子どもの摂食様態、子どもの拒否行動と養育者の対応および制止行動を見ることによって、子どもと養育者の能動性がぶつかりあい、相互に調整され、それによって子どもの自律性が促進されるという発達プロセスを提示した。特に本論文では、その発達プロセスを、食という子どもの生存を支える個体的行動の自律と、食をめぐる子どもと養育者との対人的関係性の両面から、具体的に明らかにしたことに重要な意義がある。全113ページ