発達初期の抱きと抱きにくさに関する縦断研究(査読付)
小児保健研究
第79巻
4号
本論文では、乳児10名を対象に、生後1.5,3,5,7か月の時点における母子の抱き行動を小型モーションキャプチャで測定した。また、きや抱きにくさに関する質問紙と Edinburgh 産後うつ尺度への回答を母親に求めるとともに,発達検査(デンバーII)も行った。その結果、母親の感じる抱きにくさは生後半年間で大きく変化することが明らかになるとともに,抱きにおける母子の協働性と抱きにくさにおける母子双方の要因の関与が検討された。