本論文では、保育園における寝かしつけ行動について日英比較をおこなった。その結果、日本の保育者は抱き、揺らし、トントン叩く(patting)などの身体接触が頻繁に見られるのに対し、英国の保育者による身体接触は日本に比べ有意に少なかった。揺らす場合でさえ、ベッドやバギーによる振動を利用していた。また、英国の保育者は、子どもたちが眠りに入り前にその場から離れてしまうのに対し、日本の保育者にはそれらの傾向はほとんど見られなかった。
本人担当部分:データの収集・分析の一部を担当
共同発表者:根ヶ山光一、河原紀子
pp.117-123