第57集、pp.125-141、共立女子大学。子ども新聞事業の観点から特筆すべき役割を演じた中央新聞週報『ホーム』64号すべてをデジタル化保存する作業を実施し、終了させた。その後日本の放送文化や美術界を牽引するエポックメーカー達がほぼ同じ時期に『ホーム』紙上に編集者や挿絵画家、記者の形で集っていたことが明らかになった。そしてそれは、近代日本における子ども向け文化事業が、児童文化者らのグループのみならず、多様なメディア企業における重層的な人的コミュニティネットワークによって家庭と社会、家庭と学校、社会と学校を直接的に媒介したという筆者の主張を強化するものである。なお、4の予稿集とほぼ同一であるが、こちらは口頭発表後、一部加筆修正し、査読論文用としてまとめたものである。