Vol.2006, No.17、pp.63-70、情報処理学会。研谷紀夫,津田光弘,倉持基,大島十二愛,山下大輔,松田好史,添野勉,馬場章(敬称略)との共著。デジタルアーカイブはこれまでも多様な機関により生み出されてきたが、従来のアーカイブは資料を形態・群の違いによって選別し、それぞれ異なる規格のアーカイブで構築されてきた。そのため一面では資料相互の歴史的関連性は見過ごされてきた。こうした現状のデジタルアーカイブが抱える問題点をふまえ、新たな試みとして、さまざまな形態・ジャンルの資料群を、同一のアーカイブに集約することで、資料の統合的な利用を可能にし、資料相互のつながりやユーザー同士のコミュニケーションを重視して構築された統合型アーカイブを提示した。プロジェクトでは、資料翻刻および分析、データ入力作業なども行った。