「『フランス・ジャポン』の日本人執筆者」の項を執筆。『満鉄と日仏文化交流誌「フランス・ジャポン」』は、1930年代に刊行された日仏文化誌『フランスジャポン』を多方面から考察する論集である。『フランス・ジャポン』でフランス語に翻訳された日本の文化人には、有島生馬や、川端康成、島崎藤村、高浜虚子、野口米次郎らが含まれている。アンドレ・マルローやアンドレ・ジッドと交流があり、1935年の文化擁護国際作家会議を日本に紹介した小松清は、『フランス・ジャポン』の編集委員に加わり、原稿を執筆した一人である。本稿では、『フランスジャポン』に協力した日本人について詳述する。(pp.142-163)