≪ La figure de l’esclave dans le Voyage en Orient de Nerval ≫(「ネルヴァル『東方紀行』における奴隷の表象」仏語)
日本フランス語フランス文学会,『フランス語フランス文学研究』第96号
ネルヴァル『東方紀行』における「奴隷」にテーマを絞り、テキスト発表時の文脈において異文と最終稿の比較検討を行い、ネルヴァルの思想の変遷を跡づけた。〈他者〉の文脈で奴隷制度を考察し、イスラム社会における奴隷制度の優れた点を認める作者は、西洋的な考え方を逆転させ、西洋社会に反省を促したのだった。